今使っている文具 vol.000

万年筆は線を引くという行為自体が楽しく、その楽しさは字を書く目的のためにわざわざ文章を書き綴ってしまうほど。
テキストを書くのは好きだけど字が下手すぎてアナログな文章を書くのが嫌いだった私にアナログなテキストの素晴らしさを教えてくれた万年筆。生きてる内にその良さを知ることが出来本当に良かったと思う。ちなみに私の字は壮絶なまでに酷いです。

万年筆を持ってみるといろんな軸が欲しくなったり、様々なインクを試してみたり、しっくりくるノートを探したりしたくなる。そのカスタマイズ性の多様さも万年筆の魅力だろう。

仕組み自体はボールペンなどに比べてシンプルなんだろうけど、そのシンプルさが極まった感じが使っていて楽しい。

万年筆の軸について
万年筆のメンテナンスについて

万年筆:
カヴェコ・スペシャルとカランダッシュ・エクリドールXSをメインに使っている。どちらもパイロット・カスタムから金ニブを移植している。

カベコさんは角柱細軸でとにかくカッコイイのでローラーボールにしたりアイドロッパー化したり色々遊び尽くして勉強させてもらったラミー ・サファリと並ぶ思い出のペン。

ちなみにこれらの改造にはガンプラ改造位の工作手腕が必要で当然保証は受けられないだろうから自己責任でお願いします。

カヴェコ スペシャル万年筆・レビュー
カランダッシュ エクリドールXS・レビュー

ノート:
トラベラーズノートと軽量リフィルを使っている。
A5スリムの適度な大きさと開きの良い万年筆が使える良い紙質のリフィル、ハードカバー、栞にポケット、を求めたらこれに行き着いた。

軽量リフィルは紙にコシがなく勝手に閉じ難いので使い易い。透けるほどに薄いのに万年筆のインクが裏抜けしない良質な紙。

クラフトファイルに厚紙を入れて色紙とマスキングテープで覆った中表紙を入れてハードカバーノート風に使っている。

トラベラーズノート・レビュー
ノートを取ることについて

インク:
セーラーのストーリア等を混色して<ブルーブラック>と<セピア>を使っている。

色々と染料系や古典インクなど試してみたけれど、結局耐水性がないと実用と言えず、古典は使い難いので顔料系に落ち着いた。

染料系は小雨が降っている時にメモに使って滲みまくったのでもう使わないと思う。しかしエルバンのカーマインだけは惜しいかな、あの素晴らしい真紅の発色が。

万年筆のインクについて
万年筆インク・混色レシピ

私にはどれも過ぎたものだが一生使っていこうと思う。

ターンX・デザイン分析

魔法のように発達した科学と金属によって造られた神話上の神、ないし怪物。

コンセプト:
「調和」に対する「混沌」。ターンAに対する反転しても意味の変化のない「不変」。リペアを繰り返しながら生きながらえる伝説的モビルスーツ。修復され、機能分化し、長い年月のうちに左右の対称性を失った身体要素のコンビネーション。シンプルな骨格にブロック要素の集合。

アウトライン:
全体のシルエットはスモーガンダム(ターンAガンダム初期案)を踏襲し、円柱や球体等シンプルなフレームに装甲パネルを取り付けたもの。
腰部を中心に両肩の突起とつま先を頂点にそれぞれ逆三角形と正三角形を形作り総体としてX字を成し、それを頭頂部、肩部、腕部の織り成す稜線が繋いでいる。
各身体要素はそれぞれ分離して攻撃機になるというアイデアの為小型の宇宙船のような形状をしている。

ディテール:
頭部:

ターンAの頭部から要素を抜き出し、西洋甲冑風にアレンジしたもの。流体力学にかなっており、目は悪役風に細くつり上がったスリットで表現されている。

胴体:
寸胴のようにシンプルな円柱を大きな装甲パネルが覆い、その広い面をカンバスにX字状の傷が大きなスリットで表現されている。
襟元の形状がレトロモダンで洒落ている。水平のアンテナバーと共にスモーガンダムから継承した要素。

腰部:
身体全体でX字を形作る際の中心点。

肩部:
半月状になっており、機体の進行方向を視覚的に示している。突起部は上半身の逆三角形なマッシブなシルエットを形作る重要な要素。
なだらかな稜線が腕部に繋がるシルエットはスモーガンダムからの継承。

腕部:
左右で形状が異なり、左右非対称というコンセプトの表現。
肘部の装甲形状は肩アーマーと干渉しない様に切り欠きになっている。
右腕は楕円体を面分割しただけのシンプルな造形ながら非常にカッコいい。(この各パーツをラインで繋げていると言うか大雑把な図形を面分割して細かな造形に落とし込んでいると言うのはミード氏の奥義なのかもな…)

脚部:
逆関節構造に近く、接地面すら斜めという型破りなデザイン。
側面ら見ると腿+膝アーマーと脚部側面が同形状であり、脛、爪先、踵は正三角形と言うシンプルな造形を面分割しただけながら非常に複雑な面構成をしている。
つま先は攻撃機になった際の打突用ブレードという設定。
大きなプレートが折りたたまれて展開変形する様は折り紙のよう。

背面:
巨大な甲羅状のウェポンプラットホームを背負い、形状は上半身同様逆三角形をなし、下半身の正三角形と合わせてX字を形作る。
ウェポンプラットホーム上部の頭部と重なる部分は窪みになっていて、頭部への視点誘導線を形作る。
一次装甲の無い背面は機械的なディテールやスラスターベーンによって前面と異なる表情を見せる。

感想:
これ迄のアニメロボットデザインはこのターンXに至るためのものと思える程の、一つの極み。

MGターンX・制作もよろしく。

ターンX

ミード・ガンダム:
スモーガンダムと言うプロダクトデザインを基礎にしたデザインから、アニメ的な、プロダクトデザインをファッションとして纏ったキャラクターデザインとしてのテイストを徐々に消化し、ターンXに至る過程が纏められた興味深い一冊。

ミード・ガンダム
MEAD GUNDAM [復刻版]

2001年宇宙の旅

この作品は第3千年紀に再臨する救世主の物語である。

 

プロット:
古代アフリカ。モノリスの影響により道具を使うことを覚え生存競争に打ち勝った猿人。

西暦2000年代、核兵器を搭載した人工衛星に取り囲まれた地球。
月面でモノリスを発掘した人類はモノリスが発した情報送信先である木星を調査。その途上HALの反乱によりボーマン以外死亡。木星圏にてスターゲートを発見。

ゲートの先に用意された白い部屋はダンテの神曲に倣って天国を意味し、そこで部屋に響き渡る声の主とその御使いであるモノリス、そしてスターチャイルドに変容したボーマンは三位一体を成す。

彼の地球への帰還によって物語は終わりを迎える。

 

解説:
この作品はアーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」で用いられた「神の如き宇宙人による人類の繁栄と終焉、進化」というモチーフを「オデュッセイア」や「ツァラトゥストラかく語りき」「西部開拓史」など様々なイメージソースで膨らまし、最終的に唯物的に解釈されたユダヤ・キリスト教神話といったものを提示している。

 

感想:
惑星直列などの映像アイデア、時代性を極力排除したクラシカルな音楽やモダンな美術、白い部屋に於けるオーソン・ウェルズを思わせる一連の型破りな視点構成、そしてそれらを表現する一コマ一コマが一枚の写真として成立しそうな程に美しいフィルム、などなど…

しかし真に驚嘆すべきは説明的なものを一切排して映像のみで語らせるという手法を貫徹したキューブリックの意志力だろう。
その想いに支えられてか、50年程経た2015年現在でも尚このフィルムは美しいと感じさせられる。

映画という表現の一つの極みだろう。

宗教と心理学が人類史に与える影響

宗教:
高等動物の意識と無意識の関係性の形而上的表現。

概要・意味情報を生み出すことの無い動物は自然環境があれば事足りるが、人間は意味情報を産出できる知的生物であり、その高いスペックゆえに自制心、つまり倫理道徳のような概念がなければ種として自滅することとなる。
その為精神性を培い倫理道徳を授ける上位存在が必要。

この「神」と形容される上位存在と人間との関係性を宗教的祭祀によって表現している。
宗教史とは人間の精神性獲得の過程とも言える。

理論構造・啓示や瞑想などによって得た意味情報を行いによって現実に具象化してゆく。
直観を思考によって具象化する「天才」と呼ばれる人のそれと同一の構造。

 

心理学:
人間の意識と無意識の関係性の形而下的理解。

概要・有史以前から続く人間の知的活動が19世紀末に結実し、人間は無意識という上位概念を客体として認識できる様になった。

その結果誕生した心理学による形而上的表象の形而下的理解を通じて人間は、倫理道徳の様な形而上的人間観をそれら固有の属人性を越え、精神医学を発達させる事となる。

理論構造・形而上的概念などに投影された心的概念という心的活動のログから規則性を見出し、心の理論構造を再構築している。
仮説の域を出るには脳という臓器の物理的な機能解明が待たれる。

 

結論:
自らの持つ破壊的手段により種として自殺出来るようになったという歴史的転換点を経て人類は、自制という倫理道徳的問題に真剣に取り組まざるを得なくなる。