「生」のプロセス

未分化 – 分化 – 統合がこの宇宙における生のプロセス。
このプロセスは宇宙誕生時における素粒子の働きから、現代における人間の社会的な行動、個人の内的な心の働きに至るまで、あらゆる場面に通底している。

 

このプロセスは世界各地の神話や物語において生と死と再生や創造、秩序、破壊(による再生)といったモチーフで表現されており、例えばキリスト教神話におけるイエスの生と死と再生は、典型的な英雄神話であるとともにこの「生のプロセス」の象徴でもある。

生(未分化)・諸要素が混沌としたひと塊りな状態

死(分化)・認識によって各要素が機能ごとに細分化されてバラバラになった状態

再生(統合)・各要素があるべき目的の元に再配置された状態

これが「人間に受肉した神が人として死に再び神へ至る」というストーリーの心理学的な象徴解釈の一例である。
ここで未知のキリスト教神話の象徴は、そこに投影されていた意味を理解され一旦死を得、知識として再生されてもいる。

 

ここで気をつけてもらいたいのは、還元論的アプローチではこの解には辿り着けない、という点だ。
還元論では精々人が死んで生き返る訳なぞ無い、程度の発言しかできないだろう。

この解は、物理的なアナロジーを用いて間接的に未知の意味が提示される「投影」と言う無意識の持つ心的機能への理解によって、はじめて可能となる。

投稿者:

ノクタジュール

万年筆が好きな人。