心理学とは

心理学とは意味情報を構造的に取り扱う試み。
人文学と自然科学を結ぶ接点であり ——往々にして異なるもの同士の接点ではインターフェースが生成されるが—— 心理学はその好例。

心理学はその成立の過程で宗教や哲学の流れを汲むが、それらの鏡像ともいうべき別物とも言える。
キリスト教とユダヤ教が、仏教とヒンドゥー教が、同じ流れの中同じものを扱いながら別物である以上に、それらと同じものを扱いながら全くの別物である。

 

主観的な人文学的視点では、意味に対する認識はそれを生み出した個人の属人性を超えられず(客観的な根拠が無い)、自然科学ではそもそも意味自体を扱えない。

しかし心理学的視点よって、人文学は自身を客観的に認識するのに必要な反照を得、自然科学は意味情報を取り扱えるようになる。(心理学的視点とは、複数の人文的テキストから共通項を見出し理論構造化する横断的見識や俯瞰的考察のこと)

 

人文的内容に投影された象徴と、自然科学的な知識。この、未知と既知の接点にあり、それらが互いの領域へアクセスするためのインターフェースとして生まれたのが心理学なのだ。

そして心的理論構造を理解するには知性と想像力が必要となる。何故って心的構造は無形の理論構造だから。

投稿者:

ノクタジュール

万年筆が好きな人。