言語について

言語とは、人間の内界にある内的観念を具象化し、制御、伝達を可能とさせる手段、ないし行為。
音素を記号化し、規則性と体系化による組み合わせによりコミュニケーションの手段としている。
そして人間は自らの意識内容を言語という鏡に反照させることによって客体化して間接的に認識する。

ボディランゲージの延長にある動物の鳴き声等とは相が異なり、法体系やプログラム等自然の延長を超えて自ら秩序構造を生み出す行為に繋がっている。
この文字情報によって継続的に更新される形而上的人間観こそが、人類を賢く振舞わせている。
人類史上において脳の構造に変化が無い以上、人間自体が賢くなっているわけでは無いのだ。

未開社会とは人類史の99%を占める社会形式でもあり、文明化以前の人間様式とは、我々の内に「影」として今も潜在化し続け、表出する機会をうかがっている。それは今でも群集心理や全体主義の前では道徳なぞ何の意味も無くなるという現実が証明している。

人間がその種としての始まり以前から数百万年以上も共に在った「無意識」を発見したのはつい最近、19世紀末の出来事である。
人間は自分自身について何も知らないも同然なのだ。

投稿者:

ノクタジュール

万年筆が好きな人。