意味情報獲得プロセスの心理学的過程

人間の意識において無意識下に行われている意味情報獲得プロセス。

 

・認識外 – 無意識的

・前認識 – 投影

・認識 – 意識化

・理解 – 知識化

 

無意識の意味内容が心的状態に応じて活性化し、「投影」という形で間接的に意識に流入する。

投影された意味内容を意識が認識し、取り込むことによって意識は新たな意味情報を獲得する。

意味は理解によって文字情報にフォーマッティング可能となり、公式化された意味情報は保持、交換、伝達可能な知識となる。

 

しかし文字情報が伝えられるのはあくまで知識であり、主観的な感情はいかなる形を持ってしても直接伝達不可能。
文字情報から感情を再現するには想像力が必要となる。

 

 

感情機能による主観的な好嫌という判断は、思考機能における客観的なロジックによる正誤という判断と対をなしている。
感情は価値付けを、思考は意味付けを、それぞれ司る。

成熟した思考はロゴスとして、観測する主体と客体を切り離し、区別、認識、判断を行う。
成熟した感情はエロスとして、分かち引き離そうとする一切を超え、調和を促す情動的関係性を構築する。

この思考と感情の等価的対立関係は、合理的判断という共通項の軸の両極に展開し、こうした二項対立的区別は意識の持つ本質的要素であり、認識の為の条件となっている。
つまりは空間座標の定位には何らかの定点が必要な様に、認識行為にも指標となる何らかの定点が必要である、という事となる。

この対立軸というものの本質は相補的関係であり、両義性の尊重は成熟した自我のなせる業でもある。

 

C・G・ユング「結合の神秘」より一部抜粋・要約・補項

投稿者:

ノクタジュール

万年筆が好きな人。