意識とは

意識とは、各種感覚器官を通じて獲得した外界の情報を元に、外界を内的に再構築する情報処理機能。
人間はこの機能を通じて外界を間接的に認識し、干渉する。
外界と内界の接点であり、内界が外界に干渉する際のインターフェース。

そしてそれは、人間の認識する外界とは、人間が持つ視覚や聴覚などたかだか数種の感覚器官から取得されたパラメーターによって再現された劣化した情報の集合体であり、その世界認識は人間固有のものであって、人間は「真の、ありのままの現実」を直接は認識できない、ということも意味する。

人間において無意識からの分化による意識の確立を経て初めて生命は、自身とその行為を客観視できるようになり、能動的に自身や環境を改変できるようになった。
そしてこれからは、人間の設計を、人間自身が更新してゆくことになるのだろう。

 

内界、心の内にあるもの、心の中に住まうもの、とは言い換えれば「心」(主観的な自我意識)と言うツールによってしか認識できない存在であり、主観によってしか認識できない存在、影響という形で間接的にしか認識できない存在、客観的には証明できない存在、とは、現代の科学文明で扱えるテーマではない。
(そもそも「主観的自我意識によってのみ認識できる存在」というものには、「心(や脳)」の「内」とか「外」といった枠組み自体すら関係無いのかもしれない)

意味や心、それに自由、正義といった形而上的人間観を扱えないのは、現代自然科学の一つの限界でもある。

投稿者:

ノクタジュール

万年筆が好きな人。