万年筆インク・混色レシピ

今使っている自分で混色した万年筆用インクのレシピ。
主にセーラーの極黒とストーリアを用いている。

 


 顔料インク:

<ノクタジュール>
:ストーリア・ブルー+ストーリア・レッド+極黒
ブルーブラック(ストーリア・ブルー+極黒)にストーリア・レッドを足した、ほぼ黒な紫。いわゆる薄墨色。
本来はローラー&クライナーのサリックスとスカビオサを混色したインクの名前だった。

 

<ベルベットダークネス(闇のビロード)>
:ストーリア・ブルー+ストーリア・イエロー+極黒
ブルーブラックにストーリア・イエローを足した、ほとんど黒に近い青寄りの緑。
私の想像するローラー&クライナーのヴァーディグリースを再現した。

 

<デモンヴェルデ>
:ストーリア・ブルー+ストーリア・イエロー+ストーリア・ブラウン+青墨+極黒
極黒の瓶に間違って青墨を戻してしまったら何故か黒緑色になったので(イエローをさらに足すとスティピュラのグリーンみたいな色合いになる)、ベルベットダークネスとディヴァインシャドウをさらに足して枯れた暗黒緑色にした。

 

<ディヴァインライト>
:ストーリア・イエロー+極黒
雨の上がった昼下がりの様な黄昏色で、ローラー&クライナーのオールドゴールデングリーン(抹茶色)の黄色版みたいな濃い金色。新開地ゴールドにも似てる。

 

<セピア>
:ストーリア・イエロー+ストーリア・ブラウン+極黒+ストーリア・ブルー
ディヴァインライトを濃くし、ローラー&クライナーのセピアの再現を目指したが、かなりマイルドな青寄りのブラウンになった。

茶系は他にウォーターマンのアブソリュートブラウンが華があって良い色。ストーリア混色でも似た色の再現は可能。

 

<ディヴァインシャドウ(神性なる陰)>
:ストーリア・イエロー+ストーリア・ブラウン+極黒+ストーリア・ブルー
セピアのレシピに更に極黒を足したもの。ほとんど黒に近いブラウン。

 

<ディヴァインアッシュ>
:ストーリア・イエロー+ストーリア・ブラウン+極黒+ストーリア・ブルー
ディヴァインシャドウにベルベットダークネスを足して枯れたチャコールのような色にしてみた。

 

<ブルーブラック>
:ストーリア・ブルー+極黒
古典インクのブルーブラックの色味を顔料インクで再現したもの。
赤寄りでも緑寄りでも無い暗蒼色が欲しかった。

 

<エターナライザー(永遠たらしむるもの)>
:極黒+青墨
緑寄りの明るめなブルーブラック。
顔料インクは基本的に強力な耐水性を持つ。

 

<ブルーブラッド>
:ストーリア・ブルー+青墨
緑寄りの(ターコイズに近い)青墨と赤寄りの(紫に近い)ストーリア・ブルーを混ぜた青そのもののインク。

 

<カーボンレッド>
:ストーリア・レッド+極黒
赤墨。配合比率によってはバーガンディに近くなる。

 



染料インク:

<BBB>
:パイロット・ブルーブラック+パイロット・ブラック
BlueBlack – Black。赤寄りのダークロイヤルブルー。
染料インクで使い易いが、紙質が悪いとすぐ髭が出たり裏抜けしたりする。
しかし書き心地はサラサラしてて良いかな。
耐水性は一応有る。

 

<フランブール>
パイロット・ブルーブラックをベースに様々な万年筆のオマケに付いてくるカートリッジインクの黒、青、ブルーブラックを足したダークブルー。
染料系なので使い易い。
耐水性は一応有る。

 



古典インク:

<レッドドラゴン>
:プラチナ・カシスブラック+エルバン・カーマイン+パイロット・ブラック+プラチナ・カーキブラック
プラチナの古典インクを買ったが色が薄かったので色々足した暗い赤。
意外と細ニブで映える。

 

<ラベンダーブルー>
:ペリカン・ブルーブラック+エルバン・カーマイン+エルバン・エメラルドチボー
エルバンのカーマインとエメラルドチボーを混ぜたら濃い紫になったのでペリカンBBで薄めてみた。
かろうじて筆跡は残る程度の耐水性。

 

<クラシックセピア>
:プラチナ・カーキブラック+プラチナ・ブルーブラック
ローラー&クライナーの青の入った焦茶系のセピアをイメージして古典インクで再現したインク。

 


 

総括:
インクは混ぜるほど色に深みが備わり、特にストーリアは単色だとケーハクな色しか無いんだけど、極黒と混ぜることによって初めてその真価を発揮し始める。
極黒はかなり色味が強いので、混ぜる際は少しづつ使うと良い。

しかしインクは混色する程暗くなるので、エルバンのカーマインみたいなヴィヴィッドな色味は再現出来ない。

 

手に少しでも水気が付いてるとすぐ滲んでしまう染料系インクと違って顔料系インクは全くビクともしなくて頼もしいけど、インクの滲みをノートの「味」と見ることも可能かなぁ、とも思う。

昔は派手なインクを沢山使ってたけど、次第に耐水性と視認性も考えて顔料インクでほぼ黒に近い系+エルバンのカーマインにほぼ収斂されていった。

 

書き心地は染料インクはサラサラしてて顔料は普通、古典はかなり渋い感じ。

線の太さは染料で太めに、古典で細目と微妙に変わる。

濃淡は染料や古典の方がハッキリ出るが濃度自体が薄い、特に古典は(薄いと言うよりなんか水っぽい)。
その中で顔料系はかなり安定していてしかも高性能。

キャップの気密性にもよるけど、古典インクはドライアップしやすく注意が必要で、顔料はまだマシ、染料はそれ程気にしなくて良いという印象。

古典インクは酸性の液体なので鉄ニブよりも耐腐食性を持つ金ニブ推奨。

 

使ってるノートに関してはトラベラーズノート・レビューに書いています。以上。

投稿者:

ノクタジュール

万年筆が好きな人。